自動車
自動車免許を返納している高齢者から受け継ぐことはなさそうですが、自動車の 相続はごくありふれた事例でしょう。 もう自分では運転しない、判断能力が衰えてきたから危険だしね、ということで 免許証を手放される年配者も増えており、自分名義の自家用車やオートバイを 所有していない被相続者の割合も全体的に高まってはいますが、そこまで年を 召される前に亡くなられる事もありますし、4輪車や2輪車の相続は普通にあります。 一応気をつけるべき点について解説しますと、車検証の名義がどうなっているのか 確認をしておきましょう。 その車両をローンを組んで購入した場合、名義がローン会社のままという可能性 もありますし、そうなるとそのまま相続をすることができません。 被相続人の名義になっていないと相続財産とはみなされませので、余計な手間が 増えてしまいますが正しい名義に変更しましょう。 これはオートマティック車でもマニュアル車でもです。
貴金属
宝石などの装飾品は女性が遺すことの多い財産で、両手では数え切れないほど多数 のジュエリーを溜め込んでいることもあります。 タイヤモンドやルビー、サファイアなどなどがありますが、男性は数点しか所有 していなくてもお洒落が好きな老婆なら二桁の宝石類を持っていることでしょう。 ちょくちょく仮面を被って舞踏会に顔を出していたのなら、もしかしたら3桁に届き そうな数を所有しているかもしれません。 身につける装飾品以外には金やプラチナを相続することもありそうです。 その場合は貸金庫に隠されているかもしれませんので、それらしき話を被相続人 から聞いていたのなら抜かりなく調べなければなりません。 自宅のリビングやキッチンにポンと金の延べ棒を飾っているなら簡単に発見でき ますが、高価な貴金属は空き巣が入っても盗まれないよう見つけにくい所に隠す のが一般常識なのです。 遺族にも見つけてもらえなかったら悲惨ですがね。
骨董品
撫で回したり見つめているだけで幸せになれる人がいる骨董品ですが、価値のある ものやそうでないものがあります。 そのものに興味を持っているのなら高値で買取してもらえなさそうな品でも 手に入れば嬉しいですが、コレクターでなければ「これを相続しても扱いに困る よね、場所をとるし処分しちゃおうかな」となるものもあるでしょう。 しかし素人目には無価値に見える品でも、マニアならそこそこの金額を出しても良い から譲ってほしいと懇願するかもしれませんし、どれだけの価値があるのか判断 しかねる骨董品があったのなら鑑定士に見てもらいましょう。 依頼するまでもなく値打ち品だと分かる品でも、相続税の都合もあるので骨董品や 美術品は鑑定士に査定してもらうべきです。 所有者が購入した金額ではなく相続時にどれだけの金銭的価値があるのかが重要 になりますから、専門家の意見を聞かなければならないことも多くなります。